ルークのこぶとりじいさん(老齢インコの腫瘤を取った話)
鳥日記・雑
ルチノーのルーク君のはなしを書きます。
黒川の小鳥とハ虫類のペット屋さんに長くいた子でしたので、お店で会ったことがある人もいるかも。
非手乗りの荒ペアで、病院に検診にかかるときに名前が必要で、
ルチノーのペア、るー ちのー で、
♂の「ルーク」、♀の「チノ」。
性格デコボココンビで仲良くやっておりましたが、ルークが加齢で足腰弱くなり現在は背丈の低いキャリーに別居しています。
今回話も写真も出てきませんが、嫁のチノちゃんも健在です。こっちはケージで普通の生活。
この後、「動物を医者に診せない」という胸糞悪い選択あります。
許せない人はここまでで。
昨年の冬頃、ルークの喉のあたりにぽこっとしたものができました。
もとから毛引き癖があり、毛穴がどうかなっちゃったかー、という捉え方をしました。
ルークの喉元にあるできもの。毛引きのしすぎでおかしくなった毛穴の類…かなあ?なんだろうね?
— ~ねね (@nyoro_nene) February 14, 2021
これがどんなモノであろうと、水換えだけでパニック起こす彼じゃ病院までたどり着ける気がしない。
治療はしない方向です pic.twitter.com/4WVZZBrEP3
が、徐々に大きくなっていき、まずいな…と。
既にケージで暮らせない程度に体力落ちていました。
彼の余命がそんなにないのではないかと判断していたんです。
そのうえ、大変なビビリ。
掃除をするだけでしばらく振戦とまらなくなります。
つかんで揉んでチェックしようものなら「ア…あぁ…ァ……ヴア」なんて擬音がつきそうなほど。
こいつ病院にかかろうとしても、たどり着く前にショック死するんじゃないかと。
実際には、そう簡単に死んだりしませんが、通院と治療と投薬で過度なストレスかけるくらいならこのまま看取っても、と思いこの判断を取りました。
記録を撮る。ルーク、なかなか厳しい状況 pic.twitter.com/U0yQc7aAcu
— ~ねね (@nyoro_nene) May 20, 2021
それから数か月。
餌を食べている途中で寝落ちし、掃除で気絶寸前になり
床にうずくまるときも多く…と
フラフラ低空飛行ながら、無事に過ごせてしまいました。
そして、喉の腫れも徐々に大きくなっています。
いびつで大きなコブの下はくびれていて、根元が細くてブラブラします。
本人が気にしていじることはなかった様子ですが、この大きさ。
止まり木のちょっとしたところに引っかけての出血(少量)が複数回あったことで受診を決めました。

なぜ方針転換したかといいますと、良性の腫瘍を引っかけて失血死した子が過去にいたからです。
ショック死の危険と、事故死の危険を天秤にかけました。
予約時に(他の子の通院があったので直接話せた)患部の写真を見せ、受診当日に取れそうならとる方向で確認。
根元がくびれている形状なので難度たかくないと。
処置時に鎮静剤を投与する可能性があったので、当日朝から絶食の指示がありました。
で、当日。
てっきり電気メスですっぱりかと思ったら、まさかの。
患部を糸で結索して壊死を待つ。という処置に。投薬などなし。
※この辺りは実際の鳥の状態を見たうえで、先生が適していると思った手段を取られています。
素人判断での真似は危険が伴います。
メリット
鎮静の投薬をしなくてよい
処置後すぐ帰宅可能。
デメリット
組織を壊死させるので、検査にかけられない。正体がわからない。
結索しただけなので、患部を完全に取り切れている保証がない。再発の可能性がある。
結索後は患部から多少出血したとしても、供給が根元で絶たれているから大丈夫との説明。異変があればすぐ知らせる手筈で帰宅。
先生は「きゅぅ…と鳴いてた(けど大丈夫、処置終わった)」とおっしゃってましたが、これ痛みとかどうなんでしょうね…ルーク2,3日ふさぎ込んでいたような感じはありました。ごはん食べられていたので頑張れーと見守りました。
患部の経過です。
8/7初日 糸、うまくうつらないですねえ

8/8

8/10

8/11徐々に小さく黒くなっていきます。

8/16 無事にきれいに取れました。
患部の残骸は見つからず。

ルークは今日もヨボヨボ低空飛行で暮らしています。
彼のコブ取ってスッキリしたのは人間だけかもしれない、自己満足だったか? と思わなくもないです。
が、事故の可能性をひとつ減らせたんじゃないかということでよしにします。
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